NPO法人ウヨロ環境トラスト

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北海道白老町

 

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2009年 

 

「森林のはたらきを評価する−市民による森づくりに向けて−」

中村太士・柿澤宏昭編著 北海道大学出版会 20093月出版 

 2006年から2008年まで、当NPO法人も参加して北海道大学農学研究院、北海道立林業試験場などと共同で実施してきた、白老町のウヨロ川流域の森林の機能評価に関する共同研究の成果がこのほど出版されました。

この共同研究のテーマは「北海道の『森林機能評価基準』を活用した地域住民・NPO・行政機関・研究者の協働による森林管理体系の形成」というもので、ニッセイ財団の環境問題研究助成を受けて2006年から2年間実施され、その後整理執筆され、2009年3月に出版されたものです。

北海道大学出版会から発行されたこの本は、タイトルを「森林のはたらきを評価する−市民による森づくりに向けて−」と名づけられ、A4版172ページのカラー版で写真や図表が多く、見るだけでもかなりの内容が理解できるものとなっております。

本書では、北海道が公表している「森林機能評価基準」を使い、森林のはたらきをわかりやすく評価する方法を紹介しております。さらに、森林のはたらきを発揮させるために、どんな森づくりを行うべきなのか、そのプロセスについても取り上げられています。

白老町が調査地として選定された理由は、森林の保全や活用を行う市民活動が北海道内でも先進的に実施されていたことですが、本州府県の森林管理と比較すると歴史の浅い北海道の中では、白老町は北海道らしい里山の形成を目指した取り組みが行われていると評価されております。

この共同研究は、北海道が作成した森林機能評価基準の手法を、北海道の民有林では初めての試みとして、白老町のウヨロ川流域の民有林や町有林に適用して調査されました。

NPO法人が所有する「トラストの森」も含めたその調査成果は、住民参加のワークショップに提示され、13回にわたるワークショップでの議論や現地確認から、白老の森林に対する理解を深め、対象森林についてワークショップでの合意にもとづいてゾーニングを行いマップとして取りまとめられております。

本書は、以上のような「北海道の森林機能評価基準」や「その適用結果」の紹介、また「ワークショップの経過や成果」を掲載するとともに、「NPO法人の森づくり活動」や「全国の協働の森づくりの事例」も紹介されております。

北海道や全国で協働の森づくりを考えているNPO、行政、そしてそれを科学的側面から支援する研究者にとって、この本で紹介された内容が参考となり、協働の森づくりで具体的な一歩を進めることができればと、編者ならびに著者達は期待しております。

 

目次、申込み方法はこちら

 

 

NPO法人ウヨロ環境トラスト  〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町1-11-7

TEL 0144-85-2852    FAX 0144-85-2856

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